春の季節から夏の季節へと変わっていくせいか、少し汗ばむ。
学校へ着いて、下駄箱を開けてシューズを履こうとした。
「え…?」
私の目に映ったのは…
ビリビリに切り裂かれた私のシューズ。
「なにこれ…」
どうしよ…。こんなシューズ履けない。
どうしたらいいんだろ…。
どしよ。息も苦しい…
「流星〜!おはよ〜。」
「あ、希。おはよ。」
私は慌てて下駄箱の扉を閉めた。
「どうしたの?顔色悪くない?」
「あ、うん。大丈夫。」
「なんかあった?」
「あの…希。どうしよう…。」
「なにが?」
私はボロボロのシューズを下駄箱から取り出して、希に見せた。
「は?!これはなに?!誰がやったの!」
「わからない…。ゲホゲホッ…ゴホッ…」
上手く呼吸できない。苦しい。
「ちょ、流星!大丈夫?」
私は苦しくて跪いた。
「ゲホッ…ゴホゴホッ…ハァハァ…」
「薬は?!持ってないの?」
私は必死に首を横に振った。
「嘘…どうしよう。」
はぁ…苦しい…。
もう、息ができない…。
「おい、流星!どうしたんだよ!」
聞こえたのは…愛しいあの人の声…。
そこで私は意識を手放した…。