そう言って電話を切った晴は私のところに走ってきてくれた。
「よっ。」
晴は私の頭をポンポンっと撫でて隣に座った。
またっ…。じわっと体が熱くなるのがわかった。ドキドキが止まらなくなった。
「どうしてこんなところにいるの?」
「あー、バイト帰り。俺、2年になる前にここら辺に引っ越したんだよ。意外と家近いな。」
「ねえ…?ちょっと散歩しない…?」
「あ、ごめん。そうするか。」
そうして私は晴と近くの公園に行った。
「ここ、昨日も来た。竜也くんと会ったんだ。竜也くんは知ってる?」
「どんだけ、男見てないんだよ(笑)。俺、いっつも竜也が希ちゃんに会いに行く時に来てたんだけどなー。いっつも一緒にいたし。」
「あ、ごめんなさい…。」
「彼氏とかいねえの?」
「私、男とかよくわからないし。晴が初めてだよ。こんなに、話したのは。」
「なんか嬉しーな、俺も男だぞ?」
「そうだよね、でも安心する。話聞いてくれるしさ。」
「俺でいいなら、いつでも来てやんよ。」
「ごめんね、もう大丈夫!」
「ほんとか?」
「うん、ほら帰ろ!」
そうして、晴は私を家まで送ってくれた。
晴。晴は、私の中にすーっと入り込んでくるように私の心を開いていったね。出会って間もないのに、私のことすごくよくしてくれた。
そんなところに惹かれてったんだよね。