〜キンコーン カンコーン〜
「あの、晴。チャイムなったけど。」
まだ起きたくなさそうに体をうねらせる晴は少し可愛くて、少しドキッとした。
晴の顔を初めてよく見た。その顔立ちは、キリッとしてるけど柔らかい部分もあって。
「なに見てんの?かっこよすぎて惚れた?」
起きた晴は、寝起きの声で私をからかってきた。
「な、なに、バカなことを!」
「ごめんごめん、んじゃまたね?流星。」
晴は、私にそう告げまた頭を撫でて、屋上を後にした。
なぜか…熱くなってく体。熱?いあ違う。心臓がドキドキ言う…。
晴に話して少しスッキリした私は、教室へ戻った。