6時過ぎ。下からご飯の匂いがして、手伝いをするために階段を下りると、丁度お父さんが帰ってきた。
「ただいま。」
お父さんは私にだけ声をかけ、自分の部屋へ着替えに向かった。
手伝いをして、ご飯。私は、この空間にいるのが嫌で、早く食べていつも自分の部屋に戻る。
「ごちそうさま。」
私は食器を片付け、自分の部屋に戻った。
部屋に戻って、ベットに転がった。
「はぁ…前みたいに皆で買い物行きたい。」
不意に、でた言葉。私は、いろんなことを思い出しながら、携帯に入ってる家族写真を見た。
しばらくすると、空が私の部屋に入ってきた。
「るーちゃん!ケーキあげる!」
「あ、ありがとう、空。」
そして、空は部屋を出て行った。
食べる気にもなれなくて、私はお風呂に入って、再び自分の部屋へ。
空も寝て、もうすぐ、聞こえてくるだろう…。
そして、聞こえてきた、今日も物が投げられて、響く音。そして怒鳴り声。
私は、耐えられなくなって、散歩に出た。