小林が守の乗る机を蹴って、守の体は宙に浮く。


 首の周りの脂肪に縄がくいこんで、守の顔はより醜くよりみじめに。


 苦しい、ともがく守を真人は放心状態で見つめていた。


 目をそらすこともできない____眼球を動かすのがしんどい。


 視界を手で覆うこともできない____もう力が入らない。


 ただなんとなく、足の筋肉は硬直したまま、


 真人はその場に立っていた。