「黒沢くん、じゃあ輪の中に首を入れて?」


「守、入れんな! お前が死ぬことない!」


「今野くん、黙っててくれるかな? もしかして君も共犯だったりするの?」


 その言葉で、真人はもう何も言えなくなる。


「怖いよぉ。怖いよぉ」


 守が泣きじゃくりはじめる。


「もっと怖がればいいよ。山本さんの苦しみが味わえると思うから」


「いやだぁ。いやだぁ」