また準備がなされる。 ゆらゆらと揺れている中谷サンの遺体の横に、新たな輪が吊り下げられる。 もちろん、守が使うために。 「え……?」 いまだ状況を理解できていない守が、岡本クンに押されて無理やり死刑台の上に上がらされた。 「おぉ、潔いね~」 こちらも微妙に状況をわかっていない小林が、手を叩いて褒めたたえる。