「言ってません」


 固い声で守が答える。


「じゃあ岡本クン、黒沢くんが”死ね”と言うのはいつ聞いた?」


「……えと、前に」


「もっと詳しい時期はわからない?」


「詳しい時期って言うか、毎日毎日言ってましたッ」


 正直、驚いた。


 毎日言っていたなんて、そんな嘘小林は信じるのだろうか。


「そうか」


 小林はつぶやいてまた守に問いかける。


「岡本くんの言っていることは正しい?」