真人が教室に着くと、天井にはすでに体が揺れていた。


 中谷サンのものだ。


 ちらりとうかがえたその顔は白く、彼女はきっともう生きてはいないのだろう。


 目の前で死体が揺れているというのに、意外と冷静な自分がいた。


 



 真人は席に戻る。


 前に立つのは小林、岡本クン、守。


 小林だけが薄く微笑んでいて、岡本クンと守は無表情だ。


「じゃあ、聞くね。





黒沢くん、君は山本さんに”死ね”と言った?」