はじめはなぜ授業が止まっているかわからずおとなしくしていたクラスメートも、がやがやと騒ぎ始める。
「大か? 大か?」
わかりきったことを言う男子まで現れて、
「汚~い」
と女子は眉をひそめた。
「わかったわ。行ってきなさい。だけど今度から休み時間に行くのよ」
ようやく先生からお許しがもらえて、守はダッシュで教室を出ていく。
トイレくらい自由に行かせてくれよ
怒りをくすぶらせながら、真人は笑っている男子達を睨みつけた。
彼らが気づくことはなかったが。
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