「……そうか」


 真人がうなずくと、守は「えへへ」と笑ってみせた。


「昨日遅くまで漫画読みすぎちゃってさあ」


「おれもよくやっちゃうよ、それ」


 しかし、話をしながらも守はつらそうだ。


 真人には他に話せるヤツはいない。


 今日は退屈な一日になりそうだ


 真人は思ったが、その日退屈していられたのは朝のその時間だけだった。