私は物覚えがついた小学校の時から苦手で
いつも私が嫌がる事ばかりしてきた野崎とは
あまり関わりたくなかった。


「はーい。全員揃ってるかなぁ?これから入学式だから体育館行ってねー。」


そう元気よく呼びかけて入ってきた先生は生徒達を体育館に誘導する。

私はその呼びかけに応じ体育館に向かおうと席を立ったが野崎は机に伏せたままだった。


知らない。あんなのほっとけばいい。


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体育館に着くと既に先輩方から同級生、先生が集まっていた。

遠くから口パクで葉月と名前を呼びながら
手を振る皐月が目に入り私も振り返す。