その後私と皐月はそれぞれ自分のクラスに行き
入学式までの時間をそれぞれの教室で過ごすことになった。


あたしの席はー....あった!


場所は窓側の一番前だった。
自分の席まで行くと隣で伏せて寝ている男の子がいた。


綺麗な髪だなぁ...
サラサラの傷みのない髪が窓から入る風になびく。


思わず見とれていた私の視線に気づいたのか
ムクっと頭をあげ鋭い目つきで私を睨む。


「何。俺になんか用?」


「べ..別に。寒いから窓締めるね。」
隣で寝ていた相手は小さい頃から何かと腐れ縁な野崎太陽(ノザキ タイヨウ)だった。