そして10年後。

私は教師に、
もちろん冬馬は医者に。

ちゃんとお互い夢を叶えて、
毎日忙しく過ごしている。

大学生の頃は、
同じ大学で学部が違うだけだったんだけど、
もー嫉妬がすごくて…

喧嘩もたくさんしたけど、
好きだって気持ちにぶれることはなかった。

だって冬馬以上に私のこと想ってくれる人いないし、私だってそう。
冬馬以上に想える人絶対にいないってわかってるから。


それにしても今日暑いなーーー!



「今日なんの日か知ってるか?」


今日は8月11日。

。。。

。。。。

「山の日!!!」


「。。。。」

やばっまじ怖い顔。。殺される。。

「ったくお前なー。こーゆーのは女の方が普通覚えてんだろうが。。。
。。。
まぁーいー。
ほら。これ。」

冬馬のシャツの胸ポケットから出てきた箱。。

こっこれは!!まさしく!
ドラマでよく見るあれですね!!

冬馬から箱を受け取りあけると。。

え。。。

「ちょっとーーー何これ!!!偽物じゃん!」

折り紙で折った指輪。

なーんだ。。ちぇっ!プロポーズされるかと思ったのにさ!!ぶーぶーーー

「ったく、お前もせっかちなやつだな。。
それ広げてみろよ?」

紙でできた指輪を広げると、
文字が書いてある。。

なになに??