「冬里ー今回どうやったー?」
冬里はいつも私の10位下ぐらいだ。
「ぁあ?今回はマジ完璧だから」
鼻の下を擦りながら威張って言ってくる。

「嘘おっしゃい!」

認めるわけないじゃん!そんなの!

「本当だって!じゃあ賭けしようぜ!」

「どんなー?」
冬里がニヤニヤして私を見てくる。

「今回もお前が勝ったら何でも1つだけ言うことを聞いてやる。」

おおー!冬里にしては珍しい!
いつもは私の言うこと何か一切聞かないくせに…


「それで…あんたが勝ったら?」

「それはだなー…」

冬里が焦らすように溜める。

「早く言いなよー」

「ドゥルドゥルドゥルドゥルー…………………」

自分の口でドラムロールって小学生かっ!

「ダンッ!………… 俺が言ったことを小春が文句を言わずに受け入れる!」

・・・・・



「………それある意味私と一緒じゃない?」

「・・・・・あーーーーー!!!!」

今気づいたんかいっ!つーかそれ毎日私がしてることと一緒じゃん!いつも受け入れてるし!


「はぁ…もう分かったよ。ただし!1つだけね!!!」

やっぱり私は冬里に弱い…