クラスの女子4人が俺の机を囲むようにして言い寄ってくる
「ねー♪一緒に食べようよ♪」
「私たちじゃダメかな?」
「私、月見くんと3年間同じクラスだったんだけど、あんまり話したことなくって。」
「もっと知りたいな…月見くんのこと」
(どうする!?俺!?)
俺は自分の欲望の思うがままこう言った
「俺も知りたいな…君たちのこと。」
自分が性犯罪者のような顔になっていないか少し心配だった
「あー♪良かったぁ!じゃあ昼休み楽しみにしてるねぇ。」
(俺は昨日の事件で、かなり人気者になったんだな…。)
(…ん?何だ…?…この突き刺さるような視線は…)
右斜め後ろから冷たい視線を感じる
俺は恐る恐る振り向いた
そこには水橋さんが…
冷たく…
寒く…
凍えてしまいそうな目で
俺を見ていた
(何でにらみつけられているんだ!?俺!?)
冷たい視線に耐えきれなかった俺は前を向き、何も書いていない黒板を泣きそうな顔でにらみつける
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムが鳴ると、男子は教室に残り、女子は更衣室に行く
一時間目は体育だ
(良かった…遅刻しないで)
しかし俺はテンションがた落ちのまま体育の授業を受けることになりそうだ
ちなみに大杉はまだ来ていない…