スタンガンで気絶…

呆気ないやられかた…

気絶してどれくらい時間がたっただろうか…

気絶している間に警察が来て、すべて解決してくれた…

いや、世の中そんなに甘くない…


『パンッ!!!!』


目覚めたのは…

銃声の音…


俺は目を覚ます…目を開ける…血を見る…

「西原っ!!」俺は叫んだ

目の前には西原が血を流して倒れている

「つ、月見くん…松岡を止め…て…もう警察は…倉庫の…周りを包囲して…いるんだ…松岡は水橋さんを人質に…とって立て籠もって…る…」

「足っ!!足撃たれてんじゃねーか!!」

「これじゃ…ダンス…できないね…」

「っ…西原…」

「僕のせいだ…スパイだったのに…騙されていたのは僕の方だったんだ…」

西原の力弱い声に松岡が水橋さんに銃を突き付けながら返す

「お前がスパイだってことはわかってたんだよ!…でも予想外だったぜ…ヤク専の連中がここまでやるとはな…」

松岡以外のヤクザは全員倒れている…西原が一人で倒したのだろう…

俺はどうすればいい?

何の役にもたたず、このまま逃げてしまってもいいのか?

いや、世の中そんなに甘くない


地獄は…ピンチは……天国と…チャンスに…

俺と水橋さんの距離10m…

横断歩道10m…

赤から…青に…

   『
     走
     れ
     !!
       』