「私が相手して差し上げますよ。松岡様とやりたいなら私に勝ってからにしてもらいます。」
マッチェルボ山口であろう男が俺の前まで歩いてくる
(何だコイツは…強そうには見えないが…)
マッチェルボ山口と呼ばれている男は黒のスーツを着ていて、身長は高くなく、少し痩せているようにも見えた
「かかって来いよマッチェルボ!!」
俺はノーガードで相手を挑発する
「やっちまいな!!!!」
松岡が叫んだと同時にマッチェルボ山口が飛び掛かって来た
『ザンッ!!シュッ!!』
鋭い右ストレートが俺の顔に飛んでくる
(くっ…速い…)
俺はマッチェルボ山口のパンチをギリギリのところでかわした
そして俺はすかさずカウンター!!
『ゴンッ!!!!』
俺のパンチは見事にマッチェルボ山口のアゴにヒットした
(やったか!?)
「………。」
「……私の顔に…傷をつけましたね…私の顔に…傷を…私の…&%$#☆"*@~:;<゚[\$&^!!!!」
(うわ…出たよ…顔に傷をつけられるとキレるキャラ…マンガとかだと、この後かなり強くなるんだよなぁ…)
「よくも…や…りまし…たね…」
マッチェルボ山口がゾンビのように俺の方へゆっくり歩いてくる…
(どうする!?俺から仕掛けるか…)
『シュッ!!』
俺はボディに右フックを打ち込む
マッチェルボ山口はそれを簡単にガードした
「ふっふっ…見せてあげますよ…私のとっておきを!!」
「何!?必殺技か!?」
マッチェルボ山口は手を後ろに組み、ノーガードの状態で俺のパンチを待っている…
(何だ?やる気がねぇなら俺から行くぜ!!)
俺がパンチを放とうとしたその時…
マッチェルボ山口はスタンガンを取り出した
「ちょ…それ卑怯…」
『バチっバチっ』
倉庫にスタンガンの音が鳴り響く…