「何だよ?知らないって?」

大杉は冷めた表情のまま俺の目を見ようとしない

「別に何もねぇよ…」

「今の流れで、何もないわけないだろっ!!教えろよ…」

俺は興奮しているようで冷静な言葉を言い放つ

大杉が俺の目を見る

「わぁったよ!話すって。実は俺、水橋と同じ中学だったんだ…詳しくは知らねぇけど、水橋には変な噂が流れててさ…ぇえっとその…」

「変な噂ってなんだよ!!」

男に焦らされるのは気持ち良くない…なんてことを考えながら大杉の返答を待つ