「ダンス!?」
俺と大杉は予想外な『ダンス』というフレーズに驚きを隠せない
「先生…ダンスってどういうことなんですか!?」大杉が言う
「俺は体育教師でありダンス部の顧問も担当しているんだ。お前らダンス部の部員数を知っているか?」
「い、いや…」
「なんと一人だ!西原一人だ!それでも西原は頑張って今、EXILEのダンスを練習しているんだ!」
「は、はい…」
「お前らは今日からダンス部決定!!」
「え……。」
「マジで!!??」
「マジで!!??」
俺と大杉は声をシンクロさせる
…………………………………
俺は大杉と肩を落としながら廊下を歩いていた…
「俺ダンス部イヤだよ…」
「俺もイヤだ…」
長い廊下…そんな会話のループだった
そして俺は、半分うつ状態のまま今日の授業をこなしていく
(姉貴、大丈夫かな…家で大人しく寝てたら良いんだけど…)
全ての授業が終わり放課後に突入…俺はダンス部のところに行かなくてはならないのだが気分が乗らない。
俺は自転車置き場まで大杉たちに見つからないように走って行く
(こんな蒸し暑いなかダンスなんてやってられるか!)
俺の自転車の前で帰り際の女子生徒三人が何やら話しをしているようだ
(邪魔だなぁ…)
『ねぇ聞いた?松岡組の話し…』と女子生徒A
『うん…聞いた。今日私、昼から学校来たんだけど…商店街を松岡組がうろついてたの…マジ怖かったんだから。』と女子生徒C
(松岡組が商店街に!?俺の家は商店街の近く…まさか…嫌な予感がする)
「おい!!邪魔だ!!」
俺は女子生徒をかきわけて自転車にまたがり校門にむかう
『何なのよアイツ!!頭にきちゃう!!』と女子生徒B