あまりにも変な理由を聞かされた俺は、心の中でベタすぎる関西ツッコミをいれていた

「伝説のレズビアンって…どういうことなの？」

ちなみに姉貴は爆笑していた…

「私のお母さんはレズビアンの世界ではかなり有名だったの。レズビアンネーム（名前）パピヨン…。他にも、カリスマレズビアン、鬼のレズビアン、女殺しのレズハンター、お母さんには色々名前があった。本当の名前は水橋 幸子なんだけどね…」

（この子は一体何を言ってるんだ…）

「お母さんは今何してるの？」

俺は精一杯の質問をしてみる

「お母さんは私が小さい頃に病気で死んじゃったの…。だから記憶にはうっすらとしか残っていないわ…。」

「そんな…ごめん。でもどうして水橋さんのお母さんはレズビアンなのに男の人と結婚したの？」

「レズビアンでも自分の子どもは欲しいものなのよ…。実際、男が嫌いってわけでもないしね。」

「そうなんだ…水橋さんはお母さんのこと好きなんだよね？」

「えぇ大好きよ…」

水橋さんの悲しそうな顔を見て、俺は心が切なくなった…


ちなみに姉貴はまだ爆笑していた…