「おいっ起きろ!!着いたぞ!!」
俺は必死に福田の肩を揺らす
「あ…着いたんですか…?新宿駅…?」
「あぁ!!早く降りるぞ!!」
俺は焦っていた…
何故ならもう夜の7時…
(このままでは大杉と水橋さんがホテルにINしてINしてしまう!!)
俺は、寝ぼけている福田の腕を引っ張りながら、走って改札口を通り抜けた。
「月見さん…新宿2丁目まで、歩いて20分ぐらいかかりますけど、どうします?タクシーで行きますか?」
「ん~時間がないからな…タクシーで行こう!!」
俺と福田は駅前のタクシーを拾い、新宿2丁目にむかうことにした。
『お客さん、どちらまで?』
タクシーのおっさんがダルそうに聞いてくる
「えぇっと…新宿2丁目までお願いします。」
「え…あ、はい…わかりました…」
タクシーは俺と福田を乗せて新宿2丁目にむかう
走行中、タクシーの運転手とミラー越しに幾度となく目が合う
俺に何か聞きたそうな目だ…
俺は、たまらず運転手に話しかけた?
「俺、顔に何かついてます?」
「いや…その…」
「お客さん…」
「ゲイですか?」
「ちっげーよ!!!!」
俺と福田は声を合わせて叫んだ…