『あの二人は、伝説のレズビアン…水橋 幸子を探しに東京、新宿2丁目に行くんです。当然、泊まりで…』

「う"っ泊まり!?」

(あの二人が、お泊まりだと!?ホテルでか!?ホテルなのか!?)

『もちろん月見さんも行きますよね?東京に。』

「えっ…明日は…ちょっと…」

『いいんですか?大杉に水橋を取られても。好きなんでしょ?水橋のこと。』

「お、お前…何で、それを…」

『そんなの教室での月見さんを見れば余裕で分かりますよ。』

『で、行くんですか?』

「お、俺は…」


(俺は…)

クラスの女の子たちと海に行く…

水橋さんを追いかけて東京に行く…


どっちだ?



(こうなったら両方キャンセルにして、引きこもり人生に…)



(俺は…)


「俺は!!そんなのイヤだ!!」


『え??イヤだ??』

「行く!!東京に!!」





迷いはあったかかもしれないが、俺は水橋さんを選んだ。


海に行ったら、俺は何か(女の子たちとの熱い夜)を得たかもしれない…

でも…海に行けば何か(本当に好きな人)を失ってしまう…

俺は失うことだけは

イヤだから


だから…



明日、早起きして東京に行きます!!