「明日!?マジで明日!?」

「本当よ!!間違いないわ。後、その女の子にアンタの携帯の番号、教えといたから…」

「何…勝手に!!」

「電話かかってくると思うわよ。」

「あっそういえば!!さっき電話かかってきてたのはもしかして!!」

俺は慌てて携帯の電源を入れる

「アンタ必死ね…。じゃあ…伝言は伝えたから…」

姉貴は部屋のドアまで歩いて行く。

そして最後に捨てセリフを吐いていった。

「2兎追うものは1兎も得ず…バカやろー」

俺はそれを聞いていなかった。むしろ5兎ぐらい追っかけていた。

「えぇっと…着信履歴…着信履歴…ん?」

「知らない番号だ!!」

(クラスの女子に違いない…)

「電話…かけ直さないと!!」

『プップップップッ』

『プルルルプルルル』

『っ………。』

「もしもし…!?俺…あぁ…月見だけど」

『フッフッフッ…月見さん待ってましたよ…』

明らかに男の声だ…

「すいません…間違えました~。」

『プツッ…プープー』

俺はすかさず電話を切った。

(間違い電話だな…)

(ん?)

(俺の名前を知ってた!?)

『ヴィーン!!ヴィーン!!』

俺のバイブが鳴っている…着信はさっきの知らない番号だ…

俺は少しためらったが、電話に出ることにした。

「もしもし…お前…誰だよ?!」

『誰…?そうですね…今は、フック・シュビドゥバと申しておきましょう…』

「なに!?」


(シュビドゥバ!?)