___ガタン、ガタン、


そう、規則的に音立て揺れる電車。

みんなが携帯をいじったり、寝ていて下を向いてる中、私は窓の景色をずっと見ている。

窓の外は、木々が生い茂っていて所々ピンク色に染まっていた。


「ふぅ」と短く息を吐き、左手で胸に手を添えると、


ドクン


ドクン

と、いつもより早い鼓動が伝わってくる。