えっ・・・なんで?


バルコニーには、ルイだけが残った。


「ルイ様?」


ルイは何も話さずに、私に近付いてくる。


そして、ぐっと肩を引き寄せられ、そのままバルコニーの奥へと連れられてしまう。



「あのっ、私、持ち場が・・・」


「僕のそばにいれば、警備なんて必要ないでしょ?」



「・・・っ」



二人きりになっても、以前とは違うルイの冷たい態度に、胸が痛む。