話すことなんて・・・


そう思っていると、男性の背後から、声がかかる。



「失礼します。リミア、さっさと警備につけ」


アランっ!


男性が、アランを振り返った瞬間に、私はその腕をすり抜けて、バルコニーへと急いだ。



「なっ!!お待ちくださいっ!」



男性の声も聞かず、私は無心で走った。





バルコニーにつくと、空には一面に花火が広がる。