「以前、お見かけした時から、貴女に心を奪われ・・・。今日、お話出きたと言うことは、勝手ながら、運命かと・・・」



私は、段々距離を縮めてくる相手から、後ずさったが、壁に背中が当たり、これ以上は逃げれずにいた。



「この前はてっきり、もう貴女は国王陛下の物かと思いましたが、違うのですか?」



ズキッと、心が痛い。


それは、そうだ。


前は、綺麗に着飾って、ルイの隣にいたんだ。


それが、今日は会場の隅で警備。


でも、この髪が嫌でも目立つ。


言いたくないし、考えたくもない。


ルイに、愛想を尽かされただなんて。