「アハハっ!」


「ちょっと!笑わないでよ!」



昨日のことを美穂に話すとお腹を抱えて大声で笑い出した。


そんなに笑える話じゃないと思うんだけど…


そんなことを思いながら美穂をジッと見つめる。


「相変わらずバカ全開ね!ひなた。」


「ば…バカ?!」


「あのねぇ…いくら鏡と睨めっこしたって無駄よ。そういうのは好きな人の前でしか現れないものなの!」


「そっか!」



鞄からいつも使っている鏡を取り出し後ろの方で友達と話している王子の元へ駆け寄る。


「ちょっといい?」


そう一言断って鏡に映る自分と王子を交互に見た。