「じゃあごゆっくり♪」



詩織里さんはそう言って店の奥へと消えてしまった。


「綺麗でしょ?あたしの憧れの人なんだぁ♪」


美穂の憧れの人かぁ。
だから目がキラキラ輝いてたんだ。


キラキラと尊敬のまなざしで、美穂は詩織里さんと話をしていたような気がする。



「そういえば王子と幼馴染みなんだっけ?」


「そうよ。」


「王子ってどんな子だったの?!」


「小さい頃は可愛かったんだけどねぇ…今は可愛くない。ま、ひなたが見たまんま素敵な王子様なんじゃない♪?」





小さい頃の王子かぁ…