「美穂のバカっ!バレたらどうすんの!」


「ごめ~ん…だってひなた見てると焦れったくてさ。」



王子がいない間に美穂に注意をするあたし。


今言わないと今度いつ危険なことを言い出すのか分かんないし。


もしバレちゃったりなんかしたら「ごめん」じゃ済まされない。


…あたしの人生が掛かってるんだから!(←大袈裟。)



「いいから!絶対に言わないでよねっ!今度言ったら…」

「わかった!分かったから!耳元で言わないでよ。」



うるさいなー!そう言いながら両耳を塞いで眉間に皺を寄せる美穂。


「ご、ごめん…」