完全に忘れていた!
行かないととあの時まで思っていたはずなのに…
いつのまにかぼーっと立ち止まっていて、いつのまにか眠ってしまってた…
バイトの人の人数が足りないと言われて出勤になったのに、無断で休むなんて…
「どうしよう…」
「大丈夫だ、そもそもお前がバイトに来ねェから心配して探せって言ってきたのはスグルだからな」
「……そうだったの?」
だからキョウヤはあんな所にいたの?
私を探して…
「スグルから連絡もらった時、正直気が気じゃなかった」
私の頭にポンっと手を置くキョウヤは「何かあったんじゃねェかって」と困ったような表情でそう続ける。