「具合どうだ?」




ギシリとスプリングの音を立てて私の隣へ座るキョウヤ





「熱計るぞ」




体温計を差し出すその筋肉質な腕





だけどそんな事よりも私は気になってる事がある……






「あの…これは誰が着せてくれたの…?」






まさかあんな意識もうろうの中自分で着たのか?いや、そうだ。そうであってほしいと願うしかない…





だけども、そんな私の願いも惜しく……






「俺」






オ、レ




やっぱりそうですよね、そうじゃないならチヒロさんかあのイカツイ運転手さんしかいないわけで…




カッと赤面する顔を思わず両手で隠す。