目の前の綺麗な顔を見ながら思う。
どうして電気も消えて暗がりなのにもかかわらず…そんなにも色っぽいのかと
「大丈夫か?」
その大丈夫が、何に対してなのか聞かなくてもわかる。
どうしてあんな所で大雨の中立ち止まっていたのか…
キョウヤはそう聞きたいんだ。
大丈夫なのかと言われたら、大丈夫だと思う。
いつかこんな日が来ることは分かっていたから。いつかこうなると…何処かで想像した事もあったから。
ただ、それがこんなにも突然に訪れるとは思ってなかったからビックリしただけで…私は大丈夫だ。
大丈夫だと…そう自分に言い聞かせるしかないんだ…