話し合いで私はマーブルクッキーの担当になり、作り方のプリントに目を通していた。
「うちでクッキーを作る練習する?」
そんな時に聞こえた織田さんの声。
「え?」
うちでって……。
織田さんの?
「で、でも……」
そりゃ私だって練習はしたいけど、織田さんと一緒ってなんだか気まずい。
でも、1人で作れる自信なんてない。
作り方のプリントを見たって、丁寧に指導してもらわなきゃ出来ないような私なんだから。
「いいからいいから!あ、今から一緒に材料買いに行こうよ」
「え?い、今から?」
「早い方がよくない?」
「それはそうだけど」
「じゃあ決まりね」
迷っているうちに、織田さんはどんどん話を進めていく。
「今日の部活は話し合いだけで終わりだから、時間もたっぷり余ってるし。ね?」
「うん……確かにそうだね」
断ることが出来なくて、話し合いが終わったあと織田さんと一緒に学校を出ることに。