女の子は顔を俯かせた



「あ"ーー!もう、うぜぇ。おめぇらはここにいろよ?動くなよ?分かったか!」



半ばキレ状態で命令をした



なんだか俺が泣かしたみたいで嫌だった



「「分かりました!」」



こいつらは口を揃えてそう言った




「っち。」



俺は舌打ちをすると、女の子の方へと向かった



女の子に近づくと案の定泣いていた



「……っぐす。ひっく…」




「おい、そんなところで何してんだ?」



俺がそう声をかけると、肩をビクッとさせた



「…さ、散歩っ、です…」



「はぁ?ここらを散歩するなんざ頭がおかしいのか?」



呆れた



散歩するためにここに来るなんて馬鹿気てる



馬鹿馬鹿しい



声をかけたのが間違いだった



けど、もう関わったのだから最後まで関わるないといけない



それが竜組の決まりの一つだから



「ここはお前が来るところじゃない。分かったんならさっさと帰れ」



「……帰りたく、ないです。」



女の子は立ち上がろうともせず、ただ下を向いて泣いてばかりいた