私はメイドさんにそう伝えて無理やり扉を閉じて思い足取りでベッドへとダイブした
「…っぐす。」
折角、オシャレしたのに
折角、料理作ったのに…
「…っひっく。もう…嫌だぁ…ぐす。」
何のために私はここにいるのか分からなくなる
2人の娘としてここにいる
だけど私は必要とされてないんじゃないかなって思ってしまう時がある
今だってそう
「……っ。少し、散歩してこようかな。」
いつもこうなったら、自分を落ち着かせるためにこっそりと家を抜け出して散歩をする
だから、今日も私はこっそりとメイドさんに見つからないように家を出た
ケータイも財布も何も持たずに
ただ少し気分展開のためだけに出たはずなのに
私のこんなつまらない日常が変わるなんて思ってもいなかった