「ほう、今度の花嫁候補はいい子じゃないか。」
親父はあの女と純林が部屋から出たすぐにそう言った
「俺好みではないから無理。ったく、純林の奴なんであんな奴連れてくるんだよ。純林の奴なんでこんな嘘付くんだ?」
あの話は純林がついた嘘
それは、対立してる組争いに巻き込まれるかもしれないからという嘘をついてくれと昨晩押しかけてきて言ってきた
本当は俺の花嫁候補として1ヶ月ここで暮らしてもらう
まぁ所謂俺の嫁に相応しいかどうかだ。
俺ん家のお見合いは代々こうだ。
下っ端が候補を連れてくる
候補者は1ヶ月この家で暮らす
1ヶ月もあればそのうちそいつの性格や本性が隠してもボロを出すから
「あの子は普通の家庭とは違って複雑だ。優里、お前にあの子の情報を純林からもらったんではないのか?」
「もらったようなもらってないような。興味ないし。」
「いい加減にしないか。お前はいい歳なんだ。フラフラと遊んでないでそろそろ身を固めたらどうなんだ?」
「いい歳ったて、俺今年で25なんだけど?1人の女に執着心とかねぇから。」
「もう直ぐで三十路じゃないか。」
「親父だって、三十路で結婚したんじゃねぇか。」
「わしの場合はいいんだ。大体お前は、」
プルルルルル
親父からの説教が始まる前にタイミングがよく俺のケータイが鳴った