「お嬢さんの名前は待屋餡子であってるか?」
「は、はい。」
「1ヶ月だけでもいいからここで住んでくれないか?」
「…えっと、な、なんでですか?」
質問を質問で返すのは本当に申し訳ないんだけど
理由によっては断るかもしれないから
…絶対に断れそうにないけど
「質問を質問で返すとな。実はな、そこにいる純林のせいでお嬢さんの命が危ないかもしれないんだ。なぁ、純林。」
隣にいる純林くんをみると顔を青ざめてその人に頭を下げた
「申し訳ありませんでした!!」
「わしに謝っても仕方がなかろう。」
「餡子ちゃん、本当にすいませんでした!」
今度は私に頭を下げて必死に謝った
私は慌てて止めた
「しゅ、純林くん?」
私はどうしていいかよく分からなくてワタワタしてた
「俺のせいで敵対している南組は餡子ちゃんを狙ってるかもしれないんだ。」
「…えっと、」
いろいろ突っ込み所はあるんだけども、
まず理解が出来てなかった
私が分からないままでいると黙っていたあの男の人が口を開いた
「俺らはまぁ、一般にやくざとも言われる。
ここは竜組といって、それに敵対するのが、南組なんだ。
いわゆる、長年の因縁なんだ。
そんな奴らにお前の存在が渡った可能性が大きいから、そうなったらお前の命が保証出来かねない。
だから、守るためにもここで少しの間様子見という感じで1ヶ月の間ここで暮らして欲しい。」
純林くんの代わりに男の人はスラスラと簡単に教えてくれた
「命が危ないって言ったて、私ん家は、」
「それでもだ。」