敷地内に入ると見張るように厳つい人が何人か立っていた
ビクビクしながら私は足を運んだ
それに対して純林くんは普段と変わりない様子だった
そういえば出会った時も厳つい人たちいたな…
その中に純林くんはいたんだよね…
「お、お邪魔します…」
やっとの思いで玄関に辿り着いた
「ちわー。」
そう純林くんが声をあげると、奥の方からこちらにやってくる人が見えた
「あ、もしかして純林?」
「港さん、お久しぶりです。2ヶ月ぶ。っすね。」
港さんと呼ばれた方はなんだか爽やかな雰囲気だった
…服装と髪型以外はね。
黒いスーツに少し着崩してあって、髪はオールバックっといったいかにもホストみたいな感じだった
優しい雰囲気を纏っているけど、やっぱり怖かった
何より爽やかなのに厳ついっていうギャップがさらに怖くした
思わす私は純林くんの後ろにそっと隠れた
「そっか、2ヶ月経ったんだ。その間元気にしてた?」
港さんは気付いてないのか純林くんと話を進める