私たちの関係は、卒業間近まで続いた。
「なんだ、あの占い嘘じゃん」
わたしは、そう思ってた。
なんで、本当の事に気付かなかったんだろう。
彼は、私の親友とデキていた。
それも、あの本をくれた子。
私が帰っている最中。
帰る時間が、あまりにも早いから屋上にでも行こうかな。
その日は、運悪くそう思ってた。
廊下を歩いてると、誰かの話し声が聞こえた。
その声は、聞き覚えのある声。
「す、きだよ…」
なんだ、カップル。
なんか、邪魔しちゃダメだな。
そう思って、振り返ると
「愛莉がいるって事分かってる。
だけど……心也くんがだいすきなの!
止められないの…だからっ…浮気相手でもいいから…付き合いた…んんっ」
まさかと、思った。
花那が…心也の事すきだとは思ってなかった。
しかも、話のが途切れてる。
「んっ、しんや、くん…だめ、だよ…」
キレキレになってる。
間違いない。
キスした。
私ともした事ないのに。
「浮気相手じゃなくて、本当の恋人になってあげる
愛莉なんて、もうだだのクラスメイトだ。」
その言葉は、私を酷く動揺させる。
はっ、
嘘でしょ…
ショックのあまり、部活バックを落としてしまう。
その音に、気づいたのか
心也が屋上のドアを開けた。
「愛莉、どうしたんだ?」
そう言って、平気な顔をして私に触れてくる。
「っ…」
自分が震えてる事に気がつく。
いつの間にか、花那はいなかった。