「言っていいのかわからないけど…

綾瀬くんって…愛莉のこと…す、きなんだって」

「…え…?」

突然の言葉に、頭がついていけない。

「本当は、愛莉の事好きなの。

この前、夜に犬の散歩してたら、たまたま山崎と会って。

家まで送ってくれたの。

その時に、教えてもらった」

「そんな事が」

すごく申し訳ない気持ちになる。

「なんかっ…ごめんね、」

「なんで、愛莉が…謝るの?」

ただ、なんとなく。

「申し訳ないなって。

気付いてあげられなくて…ごめんね…」


私が謝ることじゃないけど、なぜか謝りたくなる。

それは多分、友達だから。

「バカ愛莉。そんな事言ったら、泣いちゃうじゃん」

「泣いていいよ」

悩みだって全部、話し合うことができるからこそ、それが初めて親友だと思うから。