「えっ、まとめすんの??」

「うん…」

ダメ、だったかな…?

「書き終わったら、ノート写させて!」

「え、え…あ、うん!もちろん!」

な、なんだ。

「ありがと!!」

なんか…山崎君がすごく嬉しそう。

「ふふ、どういたしまして!」

「……なに笑ってんの?」

え、あ…怒らせちゃったかな…

どうしよ…

「いや…だだ…山崎君が嬉しそうだったからっ…私も…嬉しくなっちゃって…

その…なにか私…失礼な事--きゃっ」

全部素直に言おうと思ったら、強引に山崎君に腕を引かれてしまった。

「あ…の…」

「黙って」

はい…

私やっぱり…変な事言ったかな…?

とか思ってると、後ろに回された。

耳元で山崎君が何かを言った。

「なんでそんなに、可愛いの?」

耳が弱いからなのか、可愛いと言われたからなのか…分からないけど、きっと私の顔は真っ赤だ。

「そ、そんな事…言われても…ひゃっ」

首に山崎君の唇が当たる。

「山崎…く、ん…?」

なにかしたのかな、?

「どうし…いっ!」

少ししゃべりすぎたのか、耳たぶを噛まれる。

「黙ってって言ったはずだよ」

「そ、そうだけど…」

私は…いやなの?

ううん

もっともっとって。

なぜか思ってる、

でもそんな事簡単に、言えない。

だって私たちはまだ、恋人じゃないんだもん。