愛莉side
山崎君って…お兄さんいたんだ。
……
とゆうより…
私は…何をやっているのですか!
“一緒に寝よう?”
誰が誘ったのよ!
これじゃあもう…
もう…もう…
私っ…山崎君の事
「す、好きなんだぁ」
ひぁやぁぁあぁあ!
「あきとぉー!」
恥ずかしくなって晃翔に助けを求める。
「なんだよっ!?」
「うぅぅ…」
どーしよ…
顔、見れないよ。
きゃーっ!
私っ…気づいちゃったよ!
「あぁ~~!ねぇちゃんが、女の子の顔してるよ!」
「明花。お姉ちゃん、女の子。」
「あきにぃは、わかってないなぁ!
女の子は、恋をするともっと女の子になるんだよ!」
そうなの!?
え、普通に分からなかった。
とういうか、明花のことだから、友達から仕入れた事だろうけど。
私は、その友達に尊敬するよ。
うん。
ど、ど、どうしよ…
私、今日…寝れるかな…?
「あいかぁ~!!」
明花は、寂しがり屋だから…きっと、OKしてくれるはず!
「ん?」
「今日さぁ、一緒に寝よう?」
「あぁー、ムリ!」
えっ?!なんでぇ。
どーしよ、晃翔誘う?
なんか、やだな。
「な、なんで?」
「えぇっー、あきにぃと一緒に寝るから♡」
あ、やっぱり?
なんとなく、予想はしてたけど…
んむぅ。
「はぁっ!?俺、一人で寝たいんだけど!」
まぁ、そうだろうね。
うーん。
「愛莉」
「ひっ、はゃい!」
なんか変な返事になっちゃった!
「晴人君と、買い物行ってきて」
「はいっ!?」
か、かいもの!?
私、さっき行ったばっかだよ…
まだ、制服だし…
まぁ、着替えればいいんだけど…
「わ、わたし、制服だし?」
「着替えろ」
「さっき、行ったばっかだよ?」
「デザートの話だ」
「なんでわたし?」
「晴人君が連れていきたかった
“ケーキ”屋があるんだって~」
な、なんか…ケーキを強調されちゃった。
「うっ、お金はお兄ちゃんのだよ!」
負けたよ…
「はいはい」
愛莉side
「えーっと、山崎君!」
玄関にいる山崎君に、話しかけたのはいいものの…
見とれて、頭が真っ白になる。
「ん?どした?」
首傾げて、私をじっと見る。
「な、なんでもないです!
少し、待っててください!!」
あわわっ。
見すぎちゃった。
「はぁ……って、私何着ればいい?」
そんな事を、誰もいない部屋に問う。
一時期、ファッションに興味を持った私は、服をたくさん買い、クローゼットがパンパンになるくらい種類がある。
迷うのも、当然だ。
優柔不断のくせに。
「これでいっか」
私が選んだのは、
白のタートルネックに、黒のスカート。
まぁ、シンプルな上に可愛さ?
ん?これ可愛いって言うのか?
ど、どっちでもいいよ!
靴は、玄関にある靴!
私結構、スカートとか好きなんだよね。
「おまたせっ!」
とかいいながら、階段を1段飛び降りる。
その時に、スカートが ふわっ となって、少し可愛く思えた。
いつも、肌出しの靴下系にしちゃうけど、今日はトレンカにしました!
そして、お気に入りのコート!
さっき寒かったから!
「え、コート着るの?」
「うん、さっき寒かったから…」
「そっか」
まぁ、誰でも思うよね、
春なのに…コートって…
おかしいよね、、
私は、気にしないけど…。
いいんだ!いいんだ!
私は私!
「いってきまーす!」
「いってきます」
そう言って、家を出る
の、直後。
「わっ!」
滑ってコケるっていう。
「いたたっ」
「大丈夫?」
はずかしっ。
こんな姿。
目の前には、山崎君の顔。
心配してる顔。
「っ、」
なのに私は、気づいてから…
山崎君を意識してる。
「大丈夫!」
切り替えなきゃ。
そして、答えなきゃ。
……
しゃ、しゃべれない。
「ねぇ、七瀬」
とか思ってると、急に山崎君が話しかけてくる。
「何でしょう?」
敬語に…戻っちゃった。
「ケーキ買ったら、少し休憩してから帰らない?」
「え、いいよ?」
山崎君…最近疲れてるのかな?
そんな事には、見えないけど。
「ここだよ」
心配してる時だというのに。
なんて思ってる私は
そのケーキ屋を見て、テンションMAX。
「わぁあっ!」
「七瀬が好きそうなおみせっ」
なんか、山崎君も好きそう。
「入ろっ!」
「おう」
ワクワクする!
このケーキ屋の名前は
Ru・pearl
由来は…分かりませんっ。
とにかく、可愛いお店。
パンも売っている。
「何のケーキがいい?」
そう聞かれる。
「んーっとねぇ、ベリーミックスケーキ!」
色々な種類のベリーがのった、ショートケーキみたいなケーキ。
「おっけ
ベリーミックスケーキ ください」
と、定員さんに言う山崎君の行動に、私は疑問。
しかも、財布からお札を!
「ちょっ、私自分で!」
「いーのいーの!今日は俺が奢る。
次どっかに行った時、俺に奢って?」
あ、そういう出番があるなら…
「わ、分かりました…」
なんだかんだ、いいのか悪いのかよく分からないまま会計。
山崎君は、バニラチョコブラウニーを頼んだ。
全部がチョコじゃなくて、真ん中にバニラが入っているケーキ。
私には、まだ早そうなケーキ。
簡単に言えば、大人のケーキ!
満足のような、じゃないような?
でも、ケーキを食べたらきっと!
「ところで、どこで休憩するの?」
「うん、おいで?」
おいで…?
え、どこに行けば…
急に、心拍数が上がる。
「ちゃんとした形で言いたいなって」
「え?」
なぜか私、壁に押し付けられてる。
両手を上に挙げられて、動けない状態。
何が起きたのか?
「七瀬には、かなりの迷惑かもしれないけど、これしかない」
「ちょ、どうし…んっ」
え…?
これは?
ドキンッッ
「これが本当の俺の気持ち」
キ、ス…?
そう分かったら、顔を隠さずにはいられなかった。
うそっ…
このタイミングで…?
告白だ…
「好きだよ」
ドクッンッ
去りたい。この場から。
は、恥ずかしい。
「わ、わたっ」
緊張しすぎて、カミカミな私に
山崎君は、優しく笑う。
「返事は、今すぐじゃなくていいよ」
「う、うん」
ちょっと!
答え出てるのに、言うの恥ずかしいからって!
バカなの私!