「「ただい……ま」」

「「「…」」」

「あと3分遅れます」

「ちょ、あきにぃちゃん?」

な、なんなんだ…この家族は…。

イケメン2人に…。

美少女2人に…。

「やばっ!この人ねぇちゃんの彼氏?!」

「え、まじ?
かっけぇ☆サッカーやってますか!?」

「え、な、七瀬…どうすれば…」

「……」

照れてますね、はい。

「きゃっー!声もかっこいい!」

「俺や…にぃたんよりかっこいいね!
なまえは?」

この妹…と弟…正直…うるさい…。


「えっと…山崎晴人…」

「はる君だね!」

「えっ、明花が名前で呼ぶなら俺、晴人先輩で!」

「あ、はい…どうぞ…」

ち、ちょっと…頭痛い…。

「ねぇちゃん、晴人先輩借りるね!」

「だめ!はる君は明花が借りるの!」

「やめなさい!お客さんなんだから。
あんたらは、早く食って寝なさい!」

お、さすがお姉ちゃん!

とそこに。

「いや…せっかく1人増えたんだ…
明日も休みだし…みんなでワイワイしようぜ☆」

ほんと…この家族は…謎だ。

「ごめんね…ご飯食べよ」

「ううん、楽しいよ。呼んでくれてありがとう」

「っ…う、うん」

だめだ。

話してると、なんか言われて…。

「飯だ飯!」

聞いてませんでした。

俺も…なんか手伝わなきゃな…。

そう思い、リビングに行こうとすると。

「待って」

七瀬に呼び止められる。

「ん?」

また、俯いてる。

似合わないから。

てか、笑ってた方がかなり似合うから。

「な、なんでもないやっ
ご飯食べよ!」

作り笑いだな。

「はっきり…言って欲しかったな…」

嘘とか…嫌いなのに。

「ふふっ…」

……

なんで笑ったんですか。

俺結構真剣だったのに。

「えへへ…今日一緒に寝ようね」

今日…いっしょ…に。

「っ…」

すき。

なんでこんなに可愛いんだろう。

好きの気持ちが溢れて七瀬に飛びつく。

「きゃ

ど、どうしたの?」

好きの気持ちが溢れました。

大好きだわ。

こんなに好きになったことないから…。

今、めちゃくちゃはずい。

「やま、ざきくん?」

「すき。だいすき」