山崎君の袖を引っ張る。

「……?」

「いったい…私は何をすれば…」

ていうか…今さっきの告白?だよね…。

私、返事してないってことは…。

振ったって意味?

ま、まて!

なんか…え?

私どうすればいいわけ⁉

「うーーん、こっち向けばいいだけ」

まぁ…今は顔赤くないから…。

「む、向くから…
降ろして…ください…」

「はぁーい」

あれ?
なんかいやそう?

「さ、向いてもらおうかな」

ただ…向けばいいだけ…

ただ…

「っ…」

ダメだ。

向くことだけ考える!

「どーしたの?」

「い、いや…」

って言っても。

こまったな。

「向けばいいだけ?」

「うん」

じゃ…

うつむいてた顔を山崎君に向ける。

「へへっ」

向いた瞬間。

ふにゃっとした笑顔を向けられた私は…。

また、俯く

「可愛い」

「う、うるさい…よ…」

キミは…どうしてそんなに…。

意地悪なの?