「きゃ」 「やっと顔あげた…こっち向いて?」 嫌です、 「い、やだ。」 「そっか」 そう言って、山崎君は私をじっと見て 持ち上げた。 「えっ?ちょ、山崎くん!降ろして!重いから!」 「理由になってませんけど?」 うっ…。 たぶん、山崎君だから 大丈夫だと思うけど…。 部屋に運ぶだけだよね…。 「あ、あの…」 「…」 …無視。 たぶんあの時、山崎君の顔見なかったから ……かな?