「か?」
山崎君が目を開けて、私をじっと見る。
誰か…たすけてください。
「えっと…そのかか、かわ…」
「かわ?
川?河?皮?」
自分で言ったのに…わかってないの…。
「い、今…かわ、可愛すぎ…ってて…」
私に言ってませんように。
なんて考えてるけど。
実は、私に言って欲しかったり。
私って本当面倒くさい女。
本当にドキドキするのはこれからだ。
「うん。だって好きな人がエプロンとか可愛いって思うのが当然じゃない?」
えっ……?
「す、すすっ!?」
すき、なひと?
私のこと…山崎君が…?
「えっと…、その…あの…山崎君は…私のこと…す、すき、好きなの?!」
なんだこのつまりよう。
「え?違うよ?」
…あ、はい。
違うの!?
「えっえっーっ」
びっくり…。
山崎君って結構…たらし?