愛莉side

「愛莉!愛莉!」

「なに?茉香」

入学式。

私にはもう、友達という人が出来ていた。

後藤茉香-Mako gotou-

顔よし
性格よし
体型よし
成績よし

うん。全部よし。

とにかく…私が言いたいのは、何もかもがカワイイの!

「あーいーりー?聞いてんの!?」

「ごめんごめん」

ごめんね茉香。

ってしているうに、

さっきの男の子とすれ違う。

「あ…」

「七瀬さん」

思いっきり、ガン見してたから…

さすがに気づくか。

「あ、友達行っちゃいますよ…じゃーなくて!」

「ん?」

敬語にしちゃった。

「友達いっちゃうよ」

「あぁー。いーのいーのそのうち戻ってくる」

そういうもんなのかな…。

「それより、七瀬さんこそいいの?」

「え?」

なにが…?

はっ。

もしや!

「茉香!」

「うん。また今度話そ」

山崎君は優しいなぁー。

こんな人相当いないでしょ…。

「ありがとう!山崎君!」


そうお礼をして、茉香のところに行った。

渡り廊下で男子に話しかけられてる茉香を見つける。

「茉香!」

「愛莉!?」

これはまさに…ナンパというものか?

「あっれぇー?君も可愛いね!」

「はい?てか、あの避けてください
入学式遅れるので。」

「顔いいし性格も君最高だね」

「ふざけんな。邪魔って言ってんだよ」

ナンパとの会話をしてる時に。

私が言いかけた時、

すごい言葉遣いが悪い、声が聞こえた。

声が聞こえた方を見ると

そこには、少し怒り気味の山崎君がいた。

「は?メガネのくせに」

えっ。メガネ関係なくない?!

「あっはははっ!メガネ関係ねぇーだろー!」

と笑いながら、山崎君の友達だと思われる男子が出てきた。

もはや私にはもう、今の状態を読み取ることが出来ない。

えっーと…??

「まぁいい。
行くぞ愛莉。」

「えっえっ?ちょ、山崎君…」

読み取れない事が起きたというのに…それをますます分からないことにするのは、山崎君のせいだ。

今さっき…

“愛莉”って。