愛莉side

それは…

「おまたせ…」

山崎君だった。

「あ、えっと…その……」

「っ…はっはや、はやく…着替えてきてください…っ!」

「あ、はいっ」

ドクンッ

ドクンッ

ドクンッ

「っー…」

下に行きづらいな…。

でもでも!裸は見られてないはず!

タオルまいてたし!

いや、見られてたら、山崎君逮捕?!

なはずねぇーだろ!


「七瀬?」

「わぉっ」

び、びっくりした…。

「心配した…遅いから。勝手に上にあがってごめんね」

「ううん!私こそ待たせてごめんね」

ドキンッ

ドキンッ

う、うるさいよ…。

胸の音。

「よし、揚げ物しよ!」

「揚げ物?」

「うん!誰かいないと揚げ物できないんだ…。

だから、山崎君来てくれて良かった!」

「っ…ごめんっ…先行ってて…」

「うん?」

どうしたんだろう…。

私…なんかしたかなっ⁉

してないよね…?

うー…ん。

考えても仕方ないね!